床下配線の設置はどうやって行うの?基本の流れや注意点とは
住まいの中で安全に電気を使うためには配線工事が求められていますが、その工事の1つに「床下配線」という方法があることはご存じでしょうか。
床下配線とはその名のとおり、建物の床下に配線を這わせる工事です。この記事では床下配線の設置にスポットを当て、工事の流れや注意点を紹介します。
床下はどうやって入る?床下配線の基本とは
電気工事には電柱に関連する工事やインフラ工事などがありますが、一般家庭においては「配線工事」がポピュラーな工事です。建物の新築やリフォーム時に壁・天井を中心に配線し、各部屋で安全に電気が使用できるように工事を行っています。
しかし、場合によっては床下を活用して配線を設置することもあります。居住されている方でもご自身の住まいの床下に入ることは少ないでしょう。では、床下配線を行う場合には、どうやって床下に入るのでしょうか。
床下口(床下点検口)を活用する
床下配線を施工する際には「床下口」(床下点検口)を活用します。保存庫などがキッチン付近に設置されているご家庭は多いでしょう。収納部分を外せば床下に入れるしくみです。
キッチン付近にない場合には、洗面所などに設計されていることが多いですが、古い住まいや建物の構造上、畳の下に床下口が作られている場合があります。もしも電気工事で床下配線を希望される場合は、ご自宅のどこに床下口があるのか調べておきましょう。
電気工事以外でも、シロアリ点検や躯体点検時などにも使用されます。
床下配線は誰でもできる?
住まいに配線の追加設置が必要となった場合に便利な床下配線ですが、配線を増やす工事は誰でもできる工事なのでしょうか。今ある配線を床下にくぐらせる程度なら電気工事士に依頼をしなくても可能とされますが、配線工事は大変危険な作業です。
ネット上には延長コードを使用した床下配線工事が紹介されていますが、床下はねずみなどに配線にダメージを与えられてしまうことも多く、床下向けの配線選びから慎重に行う必要があります。
また、配線を設置する際は安全で適切な工事を行うために、停電して作業することも求められます。電気工事は万全を持した状態で行う必要がある工事です、電気工事士にお願いするようにしましょう。
電気工事士に生かした配線を依頼する場合、床下口の下に物を保管していないか確認しておきましょう。
床下配線の基本的な流れとは
では、建物の床下に配線を敷いていく床下配線とは、具体的にどのような工事なのでしょうか。通常の配線工事とは異なり、床下配線は建物の下に作業従事をする電気工事士自身が潜る必要があります。
床下口のサイズ感からもわかるように、非常に狭い場所から入って細かく作業を行う必要があります。
電気工事においてはポピュラーな配線設置方法ですが、汚れやすく大変労力のある作業です。しかし、床下にスッキリと配線がまとまると、室内に配線が剥き出しの状態にはならずスッキリした印象に仕上がります。
美観維持に貢献してくれるため、嬉しい工事です。
床下配線は配線をどのように配置するかルートを考えます。
床下には配管も設置されているため、配線が思うように配置できないケースもあります。そのため慎重に配線図を検討し、安全性の高い工事を遂行する必要があります。
作業に従事する電気工事士の体型によっては、自由に移動ができないため、まずは床下口から現状を確認し、どのように作業を進めるべきか十分に検討したあとに工事に入ります。
電気工事士を悩ませる床下配線のトラブル
壁や天井への配線工事と、床下配線では明確に異なる点が1つ挙げられます。それは「明かり」です。
通常の配線工事は屋外・室内問わず明るい環境の中で遂行できます。しかし、昼夜問わず床下は薄暗く、照明もありません。
暗い中で手探りの作業を行う必要があります。簡易的な照明はあるものの、そのほかの場所で行う配線工事より格段に難易度が高く、照明が無ければ作業も進めないため苦戦しやすい工事です。
また、床下配線の工事は時間を要することもあります。予想よりも床下が汚れていたり、作業が中断となる事態(水溜まりがあったなど)も多く、工期を要するケースもあります。
会社でも床下配線はできる!一般住宅以外の施工例とは
床下配線は電話線やLANケーブルなどの配線をスッキリ処理することができるため、企業からのご要望も多い工事です。
オフィスが多く入居しているようなビルの中で床下配線を希望する場合には、一般住宅とは異なる工事が行われます。
会社に床下配線するなら「フロア工事」をしよう!
パソコン機器類を多く使用している会社内では、配線の多さに悩まされがちです。足元に多くの配線が束ねられている、という事務所も多いでしょう。
躓いたり抜いてしまったりというトラブルを未然に防ぐためにも、フロア工事を実施しましょう。
では、会社内で床下配線工事を進めるメリットはどのような点でしょうか。
社内を改造!床下配線のメリット
住宅での暮らしと比較すると、人の出入りが多く、人事異動もある会社内部では、配線をスッキリとまとめて「さまざまな備品設置場所の変更」がしやすい環境を整備することがおすすめです。
机を移動させたり、OA機器を随時追加していったりと柔軟に変化させるためにも、自由度の高い社内環境を作りましょう。
また、多くの会社が入居しているビルでは、壁への配線工事は難しい傾向があります。カーペットなどの床下にまとめることで工事音も少なく工事が完了します。
仕事の効率もアップしやすく、掃除もはかどるため大変便利です。しかし、現在の床面が床下配線化していない場合には、一体どのように工事をすれば良いでしょうか。
施工が難しい場合には、カーペット式の床下配線フロアを置くことも可能です。つまり、床の上に新たな床を設置します。この方法なら、ドリルで床をドンドンと音をたてながら工事する必要もありませんね。
このように会社内をスッキリさせる方法としても、床下配線は大変おすすめですよ。
まとめ
この記事では電気工事の1つとして知られている床下配線について詳しく解説しました。会社内をスッキリさせ、作業や掃除の効率をアップさせる方法としても床下配線はとっても有効です。
住宅やオフィスの整備にも電気工事は大いに役立ちます。この記事をご参考に、ぜひ床下配線をご検討くださいね。
福岡市早良区で電気工事をご検討されている方は、 源電工株式会社にお任せください。
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