賃貸マンションで電気工事をするコツとは?注意点も含めて解説
現在賃貸マンションにお住まいの方は、コンセントや照明を追加したいと思っても、管理組合などに許可を求めることを考えると二の足を踏むのではないでしょうか。
今回の記事では、賃貸マンションで電気工事を施工する際のコツや注意点をわかりやすく解説します。
ぜひご一読くださいね。
壁に穴は開けられない!電気工事はどうすればいい?
賃貸マンションの入居時には、管理会社側から住まいに関するさまざまな説明を受けます。
鍵の管理や住まいの保険など、色んなルールを守る必要がありますが、電気工事関連についても説明を受けているのではないでしょうか。
もしもブレーカーをはじめとする電気系統のトラブルや、配線に関する不具合を感じたら、直接電気工事会社に工事を依頼するのではなく、管理組合に相談を求める場合もあるようです。(物件によります)
この場合、管理組合が提携している電気工事業者に依頼をし、工事の手配なども行ってくれます。
マンションの管理者側としては、「勝手に壁に穴を開けないでほしい」ためです。
賃貸物件は壁に関しては汚したり穴を開けたりしてしまった場合、退去時に原状回復を求めています。
しかし、電気工事によって穴を開けてしまった場合には、何もなかった状態に戻すことが難しいでしょう。
そのため、管理組合としては電気工事を入居者が独自で行うことを基本的にNGとしており、必要ならば管理組合側が工事を手配することが多いのです。
こんな時はスムーズに電気工事ができる
入居者は電気工事の依頼をすることが全くできないのでしょうか。
結論から言うと、一部の電気工事は可能です。
例として挙げると、「電力自由化による契約会社の切替工事」です。
皆さんの中には、すでに電力の契約先を変更されている方が多いのではないでしょうか
既存の電力会社から契約を見直し、新たな電力会社との契約で発生する電気工事はすぐに可能です。
なぜなら壁の内側に配線をしたり、穴を開けたりする工事が不要だからです。
契約先をチェンジするだけのシンプルな工事のため、賃貸マンションに入居しているオフィスなどでも人気の工事となっています。
電気代も安く抑えることができるため、メリットの大きな工事でしょう。
ただし、電力会社の一括契約を結んでいる物件によっては新電力事業への切替工事が出来ない場合もあります。
電力会社が所有しているメーターの交換などは、電力会社の権限で工事をすることができます。
ただ、分電盤のトラブルなどによっては管理組合に報告すべきケースが多いでしょう。
配線や分電盤の劣化が気になる場合には、入居者負担ではない工事が可能です。
必ず管理会社側に相談の上で工事を行いましょう。
コンセントを増やしたい!こんな時はどうする?
賃貸マンションはあくまでも建物も部屋も所有する権利は管理会社側にあり、あくまでも入居者は貸借人に過ぎません。
借りている側であるため、内装工事に関しては色んな制約を受けます。
しかし、ここで一つ問題があります。近年は新型コロナウィルスなどの影響により、自宅内で「在宅ワーク」をする人が急増しています。出社に関してゆるい規定に変更する企業も増加しており、家でのんびりと働く人が多くなっているのです。
すると、自宅のオフィス化を迫られるケースも続発しています。
パソコンだけでよかった部屋に、会議用の照明やOA機器の新規設置が必要となり、慌てている方も多いでしょう。
1カ所にまとめて効率よく作業したいのにコンセントが足りない、という不測の事態を経験する人も少なくありません。
すると、ついついやりがちなのが「タコ足配線」です。
1カ所のコンセントに無理やり集約させようとすると、タコ足配線となり、危険度がアップしてしまいます。
ではどうして、タコ足配線は危険なのでしょうか。
タコ足配線の危険性とは?
コンセントの不足によってタコ足配線を行った場合には、どんな危険が待ち受けるでしょうか。
そもそもタコ足配線とは、テーブルタップの過重な活用などにより、1つのコンセントに複数のプラグを接続する行為です。
タコの足のように配線が絡むことから、タコ足配線と呼ばれています。
オフィスなどでもやりがちな工事ですが、電源のタップを大きく上回るような使い方を続けていると、火災に発展する可能性があるのです。
実際にタコ足配線が原因で焦げや火災のトラブルに至っているケースがあります。
容量を超えなければ利便性の高いテーブルタップですが、使い方は慎重に検討する必要があるのです。
やっぱりコンセントが欲しい、こんな時はどうする?
タコ足配線の危険性を知ると、やっぱり賃貸マンションであっても電気工事を検討するのではないでしょうか。
では、賃貸物件におけるコンセント増設などの電気工事は実施することはできるのでしょうか。
結論から言うと、管理会社側との協議が必要です。
賃貸物件の場合、入居者はコンセントの増設を希望する壁が、建物の構造に影響するかどうかわかりません。
管理会社側なら建物の構造を把握し、穴を開けてほしくない壁を把握しています。
電気工事の許可ができる場所とできない場所は管理会社側にしかわからないので、まずは相談をすることが重要です。
無断で電気工事を依頼してしまうと賠償責任が発生する可能性が高いので、独断で判断をするのは控えましょう。
また、許可が下りた場合には、電気工事の際に以下2つのコツを押さえておくことが重要です。
1.レイアウトの確認
先に触れたように、入居者がコンセントを増やしてほしい場所に実際に工事ができるとは限りません。
許可が下りたら、どの壁ならコンセントを増設しても良いのかしっかりと確認し、書面回答を得ておきましょう。
電気工事の施工箇所が確定することで、ご自宅内のレイアウトの位置が確定できます。
使い勝手がよくなければ電気工事を実施する意味がありません。
レイアウトを何度も確認の上で電気工事を行いましょう。
2.原状回復の確認
電気工事の許可が下りた場合には、退去時の原状回復義務についても問題点をクリアにしておきましょう。
あまりに高額の原状回復を求められるなら、電気工事を本当に実施するのか検討すべきです。
コンセントが増える利便性から、原状回復は求められない場合もあります。
まとめ
この記事では賃貸マンションにおける電気工事について、コンセント増設を例にコツや注意点を詳しく解説しました。
賃貸物件における電気工事は一般住宅よりも制約が多く、基本姿勢として「管理組合に確認」を行うことがマストです。
安全に電気を使い、トラブルなく暮らすためにも、ぜひ本記事を参考にした上で電気工事をご検討ください。
福岡市早良区で電気工事をご検討されている方は、 源電工株式会社にお任せください。
源電工株式会社
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