電気工事をマンション住まいの方・管理者が依頼する際の注意点とは?
日本は都市部においてマンションが多く建設されており、たくさんの方々が日々の生活を楽しんでいます。
時にはオフィスとしても活躍するマンションですが、電気工事を依頼する場合にはどうするべきでしょうか。
この記事では、戸建の住まいよりも制限が多いマンションにおける電気工事の注意点について解説します。
マンションは電気工事への要望が多い?
注文住宅と異なり、マンションはすでにお部屋が完成している状態のところへ入居します。
間取りや壁紙はもちろんのこと、配線やコンセント数に関してもすでに完成しているため、注文住宅よりも制限が多い中で暮らしをスタートすることになります。
そこで、起こる問題があります。それは「コンセントや照明数の増加」です。
マンションに入居直後は問題が無くても、家族が増えたりお部屋の使用用途に変更があった場合に、コンセントが足りないと感じたり照明を新たに追加したいと感じるケースがあります。
マンションはすでに完成体の場所で暮らすからこそ、不足が生じやすく電気工事への要望が多いのです。
戸建住宅ならご自身の判断で電気工事業者に依頼し、必要に感じる箇所の追加工事を実施することができます。
しかし、マンションは集合住宅であり、大家さんや管理組合など存在がある以上、勝手に電気工事を依頼することができません。
古いマンションの場合は特に利便性の低下を感じやすく、電気工事を実施することで不満を解消したいと考える人が多いのです。
大家さんや管理組合にはどう伝えるべき?
マンションは購入・賃貸のいずれであっても、部屋の管理については大家さんや管理組合との調整を行う必要があります。
では、電気工事を実施したいと感じたらどのように伝えるべきでしょうか。
電気工事は事前に許可を得よう
マンションにおける電気工事は、コンセントの設置、照明の追加やエアコンの設置など色んなパターンが考えられますが、どの工事についても壁の中に配線を要します。
マンションの壁は許可なく穴を開けることができないため、基本的に大家さんや管理組合へ事前に許可を求める必要があります。
しかし、マンションの部屋を購入している場合、どうして許可を求める必要があるのか、と感じませんか。
実はマンションの壁は、たとえ部屋を購入していたとしても専有が出来ないことをご存じでしょうか。
マンションの構造にも影響を与えている部分のため、穴を開けたり新規のエアコンを設置したりする場合には、許可が下りてから工事をする必要があります。
共有部分とみなすため、許可が下りる部分と下りない部分があります。
特に鉄骨が影響している部分は、安易に穴を開けることができないのです。
コンセントなどを設置したい場所が決まったら、まずは相談をしましょう。
なお、ちょっと話は逸れますが、電気工事以外に配管工事類も許可が必要です。
マンションは部屋を購入していたとしても権利関係が複雑であるため、迷ったらとにかく大家さんや管理組合へ相談するようにしましょう。
知っておきたい専有と共有
上記で解説のとおり、マンションの電気工事では施工の際に専有か共有かを分けて考える必要があります。
電気工事の実施については許可が下りると開始されます。
室内の壁について共有部分である、と触れましたが、分電盤に関する点検や交換、玄関部分のインターホンに関係する工事も共有部分です。実は結構共有部分は多いのですね。
一方で専有工事は現在あるコンセントの点検や修理などが該当します。
新規設置ではなく簡単な既存電気設備の点検は、事前に電気工事が入ることを大家さんや管理組合に伝えることで許可がスムーズに下りるでしょう。
適切なタイミングの電気工事の実施を
マンションは解説のとおり、専有と共有の問題はもちろんのこと、簡単に電気工事の着手ができないなどの観点から、面倒でも新規の電気工事はもちろんのこと、メンテナンスも放置しがちです。
特に古いマンションだと、本来は大家さんや管理組合が指導の下で大規模な電気工事のメンテナンスが必要ですが、あまりに大規模なマンションだと外構部分の修繕コストとも相まって後回しになってしまう可能性があります。
しかし、共有部分については管理者側が適正にメンテナンスを行うべき場所であり、放置してしまうと大規模火災などの原因につながってしまいます。
マンションは多くの方が住まう集合住宅ですから、適切なタイミングで電気工事の実施を重ねていくことが大切です。
管理者側が気を付けるべき電気工事のポイントとは
マンションは各々が自己管理するものではなく、管理者が建物全体に常に目を配っていく必要があります。
では、管理者側が気を付けるべき電気工事のポイントとは一体どのようなものでしょうか。
特に注意したいのは、共有部分であるエントランスや通路の電気設備の管理です。
多くの人々が暮らしの中で行き交う場所であるため、電気を常時点灯している場所も多いでしょう。
すると、いつの間にか電気が切れており真っ暗になってしまう場合があります。
真っ暗な通路は住人の負担となってしまう上、窃盗や不審者の侵入を許してしまうリスクも増します。
照明器具をLED化したり、定期的に電気工事業者に点検を行ってもらったりすることで、こうした管理不足の発生を大幅に減らすことができます。
管理組合によってはこうした電気工事や清掃などのメンテナンスについて、外部会社と定期契約を行うことで負担感を減らしています。
マンションにおける電気工事は住人側と管理者側では別の視点を持つ必要があります。
特に電気設備の適正な管理は管理者としての必須業務なので、欠かさないよう十分な配慮を行う必要があるでしょう。
リフォームの際には利便性のアップもおすすめ
管理者側としてマンションの部屋をリフォームする場合には、部屋の売却や賃貸率の安定のためにも電気工事を通して利便性をアップさせることもおすすめです。
エアコン設置箇所やコンセント数など、古い状態のままだと部屋としての魅力が減ってしまいます。
電気工事を行うことで利便性をアップさせれば、物件としての魅力もアップできます。
まとめ
この記事ではマンションにおける電気工事について、住まいの方・管理者の方双方からの視点で詳しく解説を行いました。
暮らしの中に電気は欠かせない存在だからこそ、適正にメンテナンスを行う必要があります。
また、利便性を高めたい場合に電気工事を依頼するなら、専有・共有についても知っておく必要があります。
ぜひこの記事を参考に、電気工事をご検討ください。
福岡市早良区で電気工事をご検討されている方は、 源電工株式会社にお任せください。
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