電気工事と電気設備工事は違う?それぞれの工事内容に迫ります
私たちの暮らしに欠かせない存在の「電気」ですが、電気にはいろいろな工事が存在していることはご存じでしょうか。
今回は、電気に関する工事で「電気工事」と「電気設備工事」の2つの工事内容に迫ります。
これから電気分野で仕事をしたい、と考えている方もそうではない方も、ぜひお読みください。
電気工事と電気設備工事、2つに違いはあるの?
電気は私たちの生活にとって欠かせない重要なアイテムですよね。
特に真夏や真冬は冷暖房設備のお世話になる機会が多く、電気の存在に感謝する日も少なくありません。
毎日当たり前に電気を消費している私たちですが、実は工事にかかわる機会は多くはないはずです。
電気工事は基本的に電気工事士が扱わなければならない、という法律があり、DIYができる範囲が極めて小さいからです。
そのため、資格をお持ちでない方は電気工事に触れる機会は少なく、住まいの電気に関しても基本的にプロにご一任頂いているかと存じます。
では、電気に関係する工事には一体どのようなものがあるのでしょうか。
電気に関係する工事には、主に「電気工事」と「電気設備工事」が存在しています。
この2つの工事、一見すると「どれも電気に携わる工事だし、同じに見える」という感想を持っても不思議ではありません。
では、具体的な違いを解説しましょう。
電気工事とは
まず、暮らしに身近な工事である「電気工事」から解説をしましょう。
電気工事は建物に関する工事や保守管理に関する工事など、細やかな分類がありますが、一番身近な電気工事をピックアップすると「配線工事」がメインです。
電気は発電所で作られたあとに、私たちの住まいに届いて、安全に照明や家電製品などの稼働に活かすためには、配線工事を行う必要があります。
電気を使うためには必要な箇所に向かって電気の「ルート」を整備してあげる必要があるのです。
建物内部は人の往来も多く、配線がむき出しの場合は断線や漏電のリスクもあり危険性が大きいため、基本的に壁や天井など、建物の構造内に配線工事を実施しています。
建物の内装部分に収まるように配線しているため、住まいの中でも電気関係の配線といえばLANや家電製品のコード程度ではないでしょうか。
配線工事が無ければ電気の供給が行き届かないため、非常に重要な工事です。また、電気は施設によっては非常に大きな負荷がかかるため、常に安全な保守管理を必要とします。
ビルや病院、公共施設などには電気の保安をメインに行う担当者は常駐し、電気の安全性を見守っています。
こうした工事全般を電気工事という名称で呼んでいますが、電気工事を扱う業者によっては特化した得意分野(例・保守管理ばかり行うなど)を持っており、一般家庭向けの配線工事は行っていない場合もあります。
電気設備工事とは
では、電気設備工事とは一体どのようなものでしょうか。
電気設備工事は実は電気工事の1つ、と考えられます。
電力を引き込んで、分電盤から安全に使用できるための工事や電話回線、インターホンの整備、エアコンの取り付け工事なども広義の意味では電気の設備を整える工事として考えられるため電気設備工事と言えるでしょう。
しかし、電話回線などの工事は通信工事としても分類されるため、明確な線引きがあるわけではありません。
電気設備工事は基本的に家電などの設備を安全に使うための工事、と理解しておけば十分でしょう。
私たちの暮らしにとっても身近な工事ですね。
電気設備工事の概要を学ぼう
電気工事の一環として行われる電気設備工事ですが、工事の内容は具体的にどのようなものでしょうか。
まずは、電気設備工事の代表的な工事である「引き込み」から解説します。
引き込みとは簡潔にいえば「電力を使うために引き込む工事」です。
建物内には元々電気が供給されていないため、電力を安全に消費するための引き込み工事を行う必要があります。
電力会社は建物へ電力を供給するために高圧配電路という装置を設けていますが、ここから建物内に受電させるための工事を実施します。ご家庭内の電気設備工事の場合、さらにポピュラーな工事があります。
それはコンセント設備の工事です。
新築や中古の住まいを整える際には、コンセントに関する工事が頻繁に行われています。
安全に家電や照明を使うためには、建物内にコンセントが欠かせません。
コンセントの回路を丁寧に整備し、いろいろな箇所にコンセントを設置していきます。
なお、コンセントに関してはカバーの取替程度であればご自身でできる場合もありますが、壁の内側の配線に影響する工事は電気工事士の工事範囲に該当するため基本的には、電気工事士におまかせいただくことになります。
この他に設備工事は通信設備の分野にも及んでいます。設備工事が扱う分野も大変広いのです。
電気設備工事はズバリ、需要が高い
電気工事は元々どの分野の工事であっても非常に需要が高く、安定した収益が目指せる仕事の1つです。
そのため、まったく異業種の方であっても電気工事への転職を目指して、電気工事士の資格取得を目指している方もいます。
電気設備工事は上記で解説のとおり、非常に扱うジャンルが多く、専門性を高めることで独立開業も夢ではありません。
また、近年では防災防火設備に関しても関心が高まっており、災害に備えた建物づくりの一環で防災関係の工事を依頼いただく機会も増加しています。
簡単に電気、と言っても本当に多種多様な工事が存在していることをご理解いただけたでしょうか。
また、通信関係工事は時代の変化と共に需要が急増しており、電話設備や放送設備だけではなく、ネット環境の整備や携帯電話の基地局関係の工事にも需要が及んでいます。
40代以上の方は、おそらくスマホの普及前の社会を体験いただいているはずで、以前はココまで安全にネットが使えなかったことをご存じではないでしょうか。
この約15年程度の間に、急速にネット環境の地域格差は埋まり、キャリア会社を問わなくてもスマホでも安全にネットが使える環境が整っています。
こうした背景には、電気工事分野の見えない奮闘が隠れているのです。
まとめ
今回の記事では、電気工事と電気設備工事の関係について焦点に詳しく解説を行いました。
電気工事は私たちの暮らしを支える土台のような存在です。
資格が無ければ携わることができない分野のため、普段の生活では少し縁遠い存在かもしれませんが、ぜひこの記事をきっかけに電気工事全般へのご理解を深めていただけたら幸いです。
福岡市早良区で電気工事をご検討されている方は、 源電工株式会社にお任せください。
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