照明器具の増設と新設

照明器具の取り付けタイプ

住宅の照明器具は用途によって違いますので、まずは照明器具のタイプを覚えておきましょう。

自分の好きなデザインで照明器具を選ぶことも大事ですが、業者に相談した上で、部屋の用途や広さに応じた照明器具を選ぶのが望ましいです。

・埋め込みタイプ
埋め込みタイプの照明器具の場合は、天井に穴を開ける工事が必要になります。
部屋のコーディネートもしやすくおしゃれですが、一度天井に穴を開けて埋め込む場合は、取り外す時に自分では難しくなります。
天井の断熱施工でも制限があり一般人では火災の原因にもなり危ないので、専門業者に依頼して取り付けてもらいましょう。

・ブラケットタイプ
壁などに直接つけるタイプの照明器具で、主に玄関ホール、玄関、トイレ、浴室で使用します。
壁面に取り付けている照明は、壁面の中で配線を通らせる必要がなります。
工事する場合も、配線と照明器具が電源直結式の接続になることが多いので、業者への依頼が必要です。

・シーリングタイプ
居間や子供部屋、寝室に使うタイプで、寝室に取り付ける場合は、リモコン式があると寝ながら操作できますので便利です。
ワンタッチ取付けタイプのシーリング照明も多く、自分で取り付けができる場合が多いです。
シーリングファンとライトが一体型になっている照明器具もあり、空気を循環させる便利なものです。
しかしこのファンはかなり重たいので、天井の補強工事が必要になることもありますので業者に相談してみましょう。

・吊り下げ式ペンダントタイプ
ペンダントタイプは和室や食卓によく使われるタイプで、設置は天井から吊るします。
照明器具はデザインが豊富なので、部屋の雰囲気に合わせてコーディネートして選ぶことができます。
配線と照明器具の接続方法が電源直結式になる場合は、専門業者に頼んで配線工事が必要になります。

工事不要な照明器具と工事が必要な場合

最近ではDIY感覚で、簡単に工事不要で取り付けられる照明器具も増えています。
照明器具にワンタッチ取付けタイプ、引き掛けシーリング、カチッとタイプと表記されているものは、自分で取り付けが可能です。

しかし照明器具で電源直結式の場合は、電気工事士免許が必要なので自分で取り付けはできません。
また増設でも配線が関わってくる照明の増設に関しては、資格がない一般人が取り付けようとしても難しい工事になります。

このような場合は、電気工事業者に依頼してください。

照明工事の費用相場は？

照明の工事は、元々照明器具があった場所に別の照明をつける照明器具の交換、そして照明が元々ない場所に電気工事をして新しく証明を設置する増設があります。

照明工事の費用は、取り付ける照明器具、取り付ける場所、交換増設のどちらを選択するかでも工事費が変動します。
増設の際には、照明器具まで引き込む電線の距離が長くなる場合でも工事費は増額します。

シャンデリアやシーリングファンの取り付けは、工事費も高くなる傾向にあり、シャンデリアの取付けなどは天井の補強工事が必要です。

工事代金の目安

・LED照明の増設：約15,000円程度
・シャンデリアやシーリングライト：1か所につき約20,000円程度～約40,000円程度
・ダウンライト：約20,000円程度～約35,000円程度

・照明の増設工事費用：約5,000円程度～約30,000円程度
・照明器具による天井補強：約60,000円程度～約80,000円程度
・新規取り付け：約5,000円程度～
・配線の増設：約3,000円程度～
・配線器具交換：約5,000円程度～

工事費用が追加でかかる場合は、他に不具合や経年劣化などがある場合は、配線器具自体を交換するケースもありますが、この場合は5,000円程度加算されます。

他には基本料金や出張費をとる業者もありますので、事前に見積もりをとって確認しておきましょう。

引っ掛けシーリングで増設

照明器具の増設をする時に、天井に配線器具が付いていない場合「引っ掛けシーリング」を天井に取り付ける方法がメリットがあります。
一度シーリングを天井に取り付けておけば、その後は自分で照明器具の取り付けや取り外しができるからです。

ただし重たい照明器具は、直付け専用の場合もあるので購入する前に確認が必要です。

また引っ掛けシーリングに取り付ける変換アダプタでコンセントが使えるようになります。
引っ掛けシーリングにダクトレールを使うことで、直接配線を触らずに自分で照明器具を複数設置することも可能です。

引っ掛けシーリングボディの取り付け工事例

・引っ掛けシーリングボディ部材料金：約1,500円程度～約3,000円程度
・取り付け作業料金：約1,500円程度～約3,000円程度
・出張料金：約2,000円程度～約3,000円程度

引っ掛けシーリング＋ダクトレールで自分で取り付ける

引っ掛けシーリング＋ダクトレールで取り付けに必要なものは以下の通りです。
・ダクトレール
・ダクトレール用の引掛けシーリング
・配線カバー
・照明器具
・ドライバー

ダクトレールをビスで天井に固定、ダクトレールに引掛けシーリングを設置し照明を取り付け、配線カバーでコードを隠す。
ダクトレール照明の設置は、このように自分で簡単にできますので人気があります。

照明を増設する工事の時間

照明の増設工事は、種類や箇所にもよりますが大体1時間程度～2時間程度の短時間で終わるケースが多いです。
ただし新しく電源やコンセントを設置する場合や、古い照明器具との交換作業がある場合、多少作業時間が延びると考えてください。

安全に照明を増設・新設するために

照明の増設や照明の交換は、仮に無資格で行えるものであっても、知識や技術に長けた専門業者に依頼することで安全かつスムーズに作業を任せることができます。

照明の取付工事に関わる費用相場を解説しましたが、実際は業者によって、かかってくる増設の費用が変わってきます。
照明の増設にかかる費用を抑えるには、自分で業者での見積もりを見比べるために、複数の業者で見積もりをとる事も大事です。

照明の種類やメーカーによって価格は違うので、照明本体の価格が安いものを選択し費用を抑える方法もあります。
依頼する業者で購入せずに、自分で購入した方が、安く済むこともあります。